■誰も知らない花畑■ -Flower-
幌見峠がそうであるように、ラベンダーだけでは意外に淋しいものです。他の花があってこそ紫の美しさが引き立つのです。私はポピーが好きですね。美瑛も富良野もあんまり取り上げられないけれどポピーの群生はとても迫力があり美しいのです。コスモスもそうですが茎が細いけれど花の大きな植物は、花弁が空中にういているように見えるのです。草原に赤や黄色の花が一面に浮いていて風に揺れる。そこだけがなにか違った場所であるかのような錯覚に陥ります。どこか誰も知らないところにそんな花畑があるとして、それが森の向こうまで続いているような不思議な場所。ありとあらゆるところが取材され、開発されたけれど、どこかにそんなところがまだあるっていうことを信じていたい気もします。富良野では、しばし花畑に見とれていましたが、そばにいた年配の夫婦のご主人が「これね、機械でばーっと種をまいちゃうのさ。そうでなきゃこんなに花咲かないのさ。」って奥様に説明していました。これも人造のロマンであったか。
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