2008年12月23日 (火)

■クリスマスの映画3:素晴らしき哉、人生!(1946年)■ -Film Classic-

Amazonで購入したもう一つのDVDがこれです。約2時間ちょっとの内容ですが、「クリスマス」が関係してくるのは後半部分。この日の出来事が、一人の男の人生を左右する日となるのです。そうすると前半、この話の50%が前振りと言うことになりますが、これはこれで結構面白いエピソードがたくさんあります。高校の同窓会で妻となるメアリーと主人公ジョージは、友人の悪戯で講堂の床を開けられ下のプールに落とされます。これに続いて他のみんなも水に飛び込みます。1946年の映画なのに、こういう建造物があったことにも驚かされますが、設定がおしゃれ。帰りの夜道は寄せ集めの服を着た男とバスローブの女のデートとなります。これまた戦後間もないのに素敵なシーンです。全編、ジョージの住宅金融とこれにまつわる話で展開されますが、途中の大恐慌で街の人々を救う正義感が後に生きてきます。なんだか最近話題の用語が出てきますが。最後は8000ドルの行方を追ってジョージが追い詰められるのですが、ここで2級天使のクラレンスが登場し、人生の素晴らしさに気がつかせます。ここのところで残り15分ほどなので、どんな終わり方をするのかなぁと思わせるほど光の見えないストーリーになっていきます。ですが、最後は前半の彼の人格が活きてくるエンディングとなり、天使の登場も、なぜクリスマス・イブの日の話だったのかということも活きてきます。監督ロバート・キャプラのお洒落な演出が素敵です。12月というのはなかなか不思議な月で、月初めには思っても見なかったことがクリスマスの日に起こっていたりします。私も父が急死したのが12月だったので、葬儀を終えて帰った日がクリスマスでした。子供の頃に父の会社がうまくいかなくなったのも年末だったし、この映画を見ると主人公に感情移入しちゃいますね。明日のイブは素敵な日でありますように。Img_3538

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2008年12月20日 (土)

■クリスマスの映画2:三十四丁目の奇跡(1947年)■ -Film Classic-

クリスマスを扱ったストライクゾーンど真ん中の映画です。1947年制作。このシーズンにクリスマスを題材にした映画を見たいなぁと思って調べ、2作をAmazonで購入。白黒の名画と呼ばれる映画はDVD化されてすごく安くてびっくりです。書店の店頭とかにも置いてあるので知ってはいましたが、いつの間にかタイトルが充実しているのにも驚きです。500円。うーむ、昔の「名画座」の値段だ。画質はNHK教育で古い映画を昔やっていましたが、それをビデオで録画した感じ。テレシネって機械があったけど、それで撮ったような。でも十分きれい。音がしっかりしている。チャプターや特典、音声切替はなし。内容はネット上に「あらすじ」が沢山掲載されているので多くは語りませんが、映画版「サンタクロースっているのでしょうか?」です。100年ほど前、アメリカの新聞「The Sun」に少女の質問に答えた記者のコラムのコンセプトに似ています。自称サンタクロースを名乗り、34丁目のデパートのクリスマス商戦で子供たちに夢を与えた老人が、ひょんなことから真偽を問う裁判に巻き込まれるというものです。「信じる」ということの大切さと夢を大切にすることを「常識」という壁を前に、大人達がどうしたらよいのかと悩んで結論を出すという展開。サンタとかクリスマスの意義を見つめるには良い題材なのでこのシーズンの視聴をすすめます。でも戦後間もない時代に、日本と違って戦火の後もなくクリスマスをずーっとやってきた雰囲気があり、違うモンだと再認識させられます。また携帯やPCもない映像が癒されますが、最近のテレビ番組にも似た展開やカット割りに驚かされます。あの「ウエストサイド物語」のナタリー・ウッドが子役なんだからぶっ飛んじゃう年代モンです。1994年のリメイク版もあります。Dsc03084

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2008年10月 2日 (木)

■雨の降る映画■ -Film Classic-

二日連続雨の写真ですが、今日は晴れ。ただ、最高気温が16度を切ったので結構寒く感じるようになってきました。夜はほとんど皆さんコートです。さて、最近凝っているのが「雨の日」の撮影です。雨の日に傘を持った人々や人の流れは日常と違った物を感じてとてもドラマチック。なんでも制御しているように思っていても都会での中で傘をさすっていうのは、人間が自然という大きな器の中で生きていることに何気なく出会う日に思えます。「シェルブールの雨傘」は傘屋の娘とその恋人の悲劇を台詞ではなく歌で綴ったミュージカル。冒頭に上から見下ろした歩道を色とりどりの傘が行き来するシーンがあります。同じくミュージカルで「雨に唄えば」では、ジーン・ケリーが大雨の中をさらに傘もささずに振り回し、大きな水たまりではしぶきを立てながら踊りまくるシーンがあります。セット撮影なのがすごい。同じく屋外のセットで大雨の格闘シーンは「七人の侍」。撮影が長引き、冬場の雨だったとかでスタッフも俳優も大変だったそうです。「マディソン郡の橋」ではイーストウッドがずぶ濡れになってメリル・ストリーブを見送る別れのシーンが印象的です。あと。「となりのトトロ」も雨が重要な出会いのシーンとなりました。最後に雨のシーンは無かったのですが主題歌「雨にぬれても」がアカデミー賞を取った「明日に向かって撃て」。主演のポール・ニューマンが先頃お亡くなりになりました。いろいろな映画でたくさん楽しませていただきました。ご冥福を心からお祈り申し上げます。Img_4752

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2008年9月26日 (金)

■「冒険者たち」:1967年仏制作■ -Film Classic-

今日は午前は晴れで午後を過ぎてから雨になりました。天気のせいで日向は暑くて日陰は寒く、気温は18度。夜は10度です。北海道らしくなってきた。さて、昨日やや古めの映画を紹介したら勇気が出てきて、かねてより計画していた懐かしい映画の紹介をすることにしました。この映画は昔から大好きでDVDも持っています。1967年制作。フランス映画らしく詩的表現の映像が美しい。子供の頃は、イケメンのアラン・ドロンが最後で死んで、なぜ迫力のリノ・バンチュラが一人生き残るのか分からなかった。おまけに美女のジョアンナ・シムカスにも愛される設定だし。これが分かるようになるのに何十年もかかりましたね。もともと主役もローランことバンチュラなんです。フランスではアラン・ドロンより人気があったとか。そのローランが明け方に一人でストックカーを走らせて壊してしまうシーンが心に焼き付いています。一つのことに打ち込み果たせなかった男の姿、それにジーン。後半で財宝探しに出た仲良し3人組にレジエニが加わり、そのせいでヒロイン「レティッシア」がギャングに撃たれてしまうのが不条理でなんとももやもやします。そして潜水服を着せて彼女を青い海に埋葬するシーンが孤独で悲しい。全編を通して流れる口笛の「レティッシアのテーマ」は最高にきれいな曲なのですが、サントラがないのです。昔サントラと言うことで発売されたEP盤で持っていたのですが、これはアラン・ドロンの歌入りでした。反則。この曲が好きならDVDを購入するしかありません。ちなみに当時のポスターは男女が裸で青い海を泳いでいる姿がシルエットになったものでした。でも、このシーンは本編に無し。これまた反則です。Dsc02452

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